2020年08月31日

日本では宇宙全部が神様です

日本でキリスト教の結婚式が受け入れられている理由について、
という話題がどんぐりこ様で上がっていたので。

日本のキリシタンは1.5%しか居ないにもかかわらず、
日本人の多くはキリスト教の儀式で結婚をする。
対比として、神前式は6人に1人だけ(同)

そうねェ。
割に神前式はするみたいよ?
その後で教会風挙式みたいなブライダルプランが多いような。
結婚式場のパッケージになってるからさ。
多分神前式は、家族か親族の希望でするんじゃないかな。
今は全部簡素化して、洒落たお店でやるのも流行りだね。

で、なぜキリスト教式の結婚式をするかというと、
理由は完全にひとつしかないわな。
花嫁さんがウエディングドレスを着たいから!!
あ、花婿?
どうでもいいの、あれは刺身のツマだからwwww
結婚式は花嫁の為のイベントだもの。
この儀式に宗教等は何の関係も御座いません!

ここが日本の宗教観の摩訶不思議なところよね。
不思議つーか、あまりにも独特すぎるというかww
宗教儀式が信仰と密節な関係にある、
他宗教の人間からしたら理解に苦しむんだろうなぁ。
でも日本人からしたら、実に合理的なシステムですよ?
好きな宗教スタイルで式が挙げられるんですから。
他国でやってないのが不思議なくらいですww

日本では他国の宗教イベントも楽しんでますよね。
クリスマスにハロウィンにバレンタインデーに……
勿論、自国のイベントも季節毎にどっさりあります。
「日本には四季があるから」と嫌味っぽく言われたり
しますけど、四季があるって素敵なことでしょ!
一番素敵なのは「それを楽しむ土壌がある」ってことね。
楽しむだけの余裕が、国と国民にあるということです。
形の無い「文化」の継承を二千年近く続けてきたこと。

昔、キリスト教の宣教者が日本の子供に言いました。
「デウス様を信仰すれば、あの世で救われますよ」
「先に亡くなった方達はどうなるのですか?」
「信仰してない者は救われません」
「ご先祖様が救われないなら、しなくていいです」
「エッ」Σ(・ω・ノ)ノ!

日本は無宗教とか多宗教の国だと思われてるけど、
ちょっと違うかなー。
神様の概念が違うんだと思う。
神道っていうのは「宇宙」全部が神様って概念だから、
世界の神様達も、その宇宙にすっぽり入っちゃう。
だからどの宗教も神道自体とは敵対しない。
特に自己啓発面の強い仏教とは相性が良かったね。
代わりに一つの神のみ祀り上げる宗教とは相容れない。
だから一神教とは余り相性が良くないのよ。

人は亡くなったら仏様になる―――
祖霊崇拝も宇宙概念の中に組み込まれてるから、
日本人は普通にその観念を理解出来る。
というか、元々そういう文化だからね。
靖国批判をする人達は政治面ばかり見て、
その宗教観を理解していないのじゃないかと思う。

他国のイベントをパクった、といえばパクってるかな。
でも誰も起源主張なんかしないし、
盛大なリスペクトだと思って頂ければ嬉しいわ(^▽^;)
同時に日本人は皆、日本文化を世界中で楽しんで
貰いたいと思っているからね。
起源主張しなければ!!←超重要!
これ、本当。

posted by にょん at 06:25| Comment(0) | 日本文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする