2021年01月03日

緊急事態宣言を出す前にやるべきこと

緊急事態宣言で揉めていますね。
国は特措法改正をしてからと言っているようですが。

個人的には緊急事態宣言を出す前に、
元凶の問題をまず大改革すべきではないかと考えます。
「医療崩壊の危機」に至った医療体制の見直しです。
そもそも冬になり感染者及び重症者が増えるのは想定内だった筈。
その辺りは国も知事側も、認知不足だったと言えるでしょう。
今、その責任を押し付け合ってるようにしか見えません。

一番の早道は新型コロナを2種から5種へ「一部」下げることです。
この一部というのは「無症状でも2週間の隔離期間」という制約を
を暖和するといった対処法です。
現在は最前線の医療従事者が陽性確認されると隔離処置となり、
クラスターが起きた病院が人員不在で機能停止しています。
同時に老人の介護要素まで従事者に押し付けているため、
これが医療従事者離職の最大原因となっています。

これは明らかにおかしな話です。
なぜ専門の介護職を現場に投入しないのでしょうか?
すべては新型コロナがエボラと同じく指定伝染病2種である為です。
すべての苦悩をコロナに携わる医療従事者に背負わせている為です。
5種に下げられないというのなら、制約を暖和すればいいのです。
西村大臣は緊急事態宣言の前に、この問題を解決すべきでしょう。
保健所がクラスター追いでキャリーオーバーだとか。
厚生省の姿がまったく見えませんが、何をしているのでしょうね?

今、人の動きを止めたればそれなりの効果はあると思います。
しかし罰則も拘束力もなく、これまでの「自粛要請」と同じもの。
最大の効果は全国民に「ここまで拙い状態なんだ」と認識させられる
ことぐらいですが、代わりに経済が壊滅的になる諸刃の剣です。
緊急事態宣言を出すのも、特措法を改正するのも、
タイミングは昨年末だったと思いますが……時すでに遅し。
本当に対策が後手後手としか言いようがありません。

それに最近、首都圏と地方の認識分断が激しくなっていませんか?
私見ですが、地方の方では「東京のコロナ、怖いねー」ぐらいの
認識の人が大多数だと思います。
一応マスクや密を避ける等「やっている感」はありますが、
全体的にどことなく関係ない土地の出来事のような扱いです。
一年でコロナによる日常に慣れてしまったせいですね。
国民に昨年春の緊張感を再び取り戻すのは難しいでしょう。

緊急事態宣言を出すのなら、支援金とセットでなければいけません。
しかし政府は五輪も見据えているので、補助金は出し渋るでしょう。
今の政府は「船頭多くして船山に上る」感じ。
誰もが責任を取ろうとせず、自分の利権ばかり叫んでいるようです。
来月の春節が新たな厄災になる―――――
どうにも嫌な予感がしてたまりません。
posted by にょん at 16:55| Comment(0) | わたしはこう考える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする