2021年03月29日

ミャンマーのクーデターはなぜ起こったのか

■ミャンマー国軍が100人以上を殺害と 
国軍記念日のデモで

    (BBC)

軍部は前夜、国営放送を通じて「これまでの無残な死者の
悲劇から、自分も頭や背中を撃たれる危険があると学ぶ
べきだ」と警告していた。


    ――————————

2月1日の勃発以来、
まったく出口の見えないミャンマーのクーデターですが、
そもそも何故軍部がこの蛮行に至ったのか。
まず国軍がその理由として挙げているのがスーチー女史
率いるNLDが圧勝した総選挙で不正があったということ、
(ただし証拠は提示されていない)他にも↓

アウンサンスーチー氏には、ヤンゴン地域首相だった
ピョーミンテイン氏から60万ドルの現金と金11キロを
違法に受け取った疑いが持たれている。
ゾーミントゥン准将によるとピョーミンテイン氏は
受け渡しを認めており反汚職委員会が捜査中だという。

(BBC)

故に自国民をすでに400人以上殺害しているにも関わらず、

ミンアウンフライン総司令官は国軍記念日のテレビ演説で
「民主主義を守るために国全体と手を取っていきたい」と
語った。
(BBC)

という主張になるらしい……
なんという複雑怪奇(゚Д゚;)
この司令官、ロシアが「真の友人」だと言ってるそうな。
スーチー女史は中国とズブズブなんだけど、国軍には
国境のロヒンギャをめぐって反中のインドも絡んでるから
もうバックグラウンドがわちゃわちゃな状態っす。

2017年にミャンマーではロヒンギャの大虐殺がおこった
のだけど、スーチー女史にはその作戦の共謀していた
嫌疑もかけられているんだよね。
国内の仏教徒及び国軍ははロヒンギャを「テロリスト」と
非難してて、国内から追放しようとしてるんだけど、
これがまた難問中の難問で……
すでにバングラデシュ側も難民受け入れ拒否してるし。

四方八方を我の強い大国に挟まれてる国は大変だなァ…
我が強いっちゅーか、超ジャイアン??
他人事じゃないんだけどさ。
利権やら何やら、糸が絡まりすぎてわけわかめ。
そういえば不正を疑われてる総選挙で、
不正防止に落ちないインクを指につけてたのですが↓

簡単に消えないインクは、世界各地の多くの選挙で使用
されている。ミャンマーで使われたインクは、国連と
日本から提供されたものだった。
(BBC)

……意外なところで意外な支援が行われていたりする。

丸山一郎駐日大使は「日本は何十年もの間、ミャンマーの
民主化を支持し、選挙がミャンマーの民主主義にとって
重要な要素であることを認識している。この支援を通じて、
日本とミャンマー連合との二国間パートナーシップの深く、
かつ継続的な性質を再確認する。」

 (ミャンマープレス)

日本国内のニュースじゃ、クーデター起こした理由とかは
ほとんどそっちのけだからなぁ。
posted by にょん at 00:56| Comment(0) | 海外の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする