■日本のお家芸「マンガ」でも韓国が猛追
(NewsSocra)
引用元
https://news.yahoo.co.jp/articles/3ca3c9fe056f7e88e265c6ee7bfb50eeec9ae44d
時間をかけて主人公の成長を物語るより、
最初から成長した主人公が問題を解決するという
ストーリーを展開させ、主人公の努力や苦労はあまり
描かれません。こうしたウェブトゥーンの変化は、
モバイルコンテンツ特有の『速さ』に起因してい
るのです」(同)
私は漫画とウェブトーンは別物だと思ってる。
そしてこの韓国人ジャーナリストが誇らし気に語ってる
ウェブトーンの素晴らしき「美点」とやらは、
はっきり言って諸刃の剣以外の何物でもないと思う。
何故なら人間は「速さ」だけを求める生物ではないからだ。
文化構築には気が遠くなるような時間がかかる。
一朝一夕で出来上がるものではないし、
出来たとしてもハリボテで、中味が無いに等しい。
「速さ」だけを追い求めるのなら、
それはただの文化の「消費」でしかないだろう。
なぜ日本では何十巻もある人気漫画が店頭に並び、
ごく普通にそれを買い集める購買層があるのか、
なぜコミケで並んでもアナログ本を買い求めるのか、
かの国の人は考えたことがないらしい。
「紙媒体」の良さは、まず時間を超えることだろう。
好きな時に、好きな場面から、その世界に入れる。
紙媒体の特権である。
PCやスマホの画面からではなく、
見開きからなる、コマ割りという独特の表現方法は、
時間を超越して人間の心に訴えかける力を持つ。
それはモバイル画面でいくらカラー絵を見ていても
感じられないものなのだ。
いくら物語が速く進んだとしても、
その後に何も残らなかったら意味がないのではないか。
「結末が早く読めた」それだけのことだ。
多分、人間の情緒というものは「速さ」ではなく、
「思考」と「感情」によって作られるもので、
なぜ「時間をかけて主人公の成長を物語る」のか、
その答えがここにある。
彼らはまったく違うプラットフォームで戦いを挑み、
まったく違う次元で「勝った」と喜んでいる。
私はこの「勝った負けた」の話題を読むたびに、
「違うんだよなぁ……」と思わざるえない。
ウェブトーンが好きなモバイル層がいるのは当然だし、
そういう気楽さ、お手軽さを別に批判しない。
ただ、漫画とは争うホームが違うと感じるだけだ。
例えばワンピースのルフィを、
私達は最初の読み切り掲載時から知っている。
まさに長い時を共に歩んだ、古い友人なのである。
そして単行本を手に取るごとに、私達は昔のルフィに
「画面越しでなく」「目前で」「手触りを感じながら」
いつでも出会うことが出来るのだ。
流れ去るモバイルには出来ない、
これがまさしくアナログ文化最大の特徴だろう。
紙にもモバイルにも一長一短がある。
それを上か下かで判定するからおかしくなるのだ。
彼らがなぜ一々蹴落とすことにのみ躍起になるのか、
正直、理解出来ない。
そしてもう少し付け足せば、
韓国に「同人界」という、底なし沼のような文化層が
出来たなら、ウェブトーンは社会に根付いたと
その時こそ、大声で誇れるのではないだろうか。
※追記より、猪八戒様へ返信ありです(^^)/
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