2023年09月20日

万物すべてに心が宿る文化

■お彼岸に“愚痴供養”?
「短冊」に日頃の不満や嘆きを書いて… 
生き物以外も対象
「なんでも供養」広がる

 (日テレ)

引用元
https://news.yahoo.co.jp/articles/3adb52e0fe7e5b6f924f5c17ceacba907d305452

古くから、生き物以外も供養の対象と
してきた日本。供養碑や塔を調べる
専門家は、こうした文化を「何でも供養」
と名付けています
(同)

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新調したり持ち主が亡くなった入れ歯を
供養してくれるクリニックがあるそうですよ。
「長年使い込んだ愛着品を無造作に、
ゴミに捨てるなんてとんでもない」
ああ……その気持ち、とてもよくわかります。

「粗末に扱うとバチが当たる」
「ないがしろにすると化けて出る」
だから感謝に念をこめて「供養」する。
万物すべてに神(心)が宿ると考える
実に日本らしい風習ではありませんか。

「愚痴」の供養もいいですね。
心の中に溜まっていく「無形の塵」だと
考えれば、供養するのは理に適ってます。
供養をするという行為は「区切り」であり
「仕切り直し」でもありますから。

そういえば「何でも供養」って、
海外ではあまり見られないかもね。
向こうは捨てるというよりガレッジセールや
教会に寄付って感じでしょう。
日本でそういう風習が根付かなかったのは
こういう供養文化も関係してるかも。

しかもその内容に一切拘りがないところが
この国らしいというかww
ファービー供養と聞いて変だと思います?
……思いませんよねェ、日本人なら。
まあ、それもアリだなくらいの認識ですよ。
高価な人形だろうが安い玩具だろうが、
要は思入れがあるかどうかですもの。

一枚の着物をおしめにし雑巾にするまで
使い尽くす「もったない精神」。
そして使い古してお役御免になったら
感謝の念をもって焚き上げて仕舞いと
する「供養文化」。
日本古来の文化はエコの極致ですね。

posted by にょん at 05:20| Comment(0) | 日本文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする