2023年10月06日

日本は「良かろう安かろう」の国

先日、100円ショップに行ったのですよ。
外装そっくりな中国産と国産が
ありまして、触ってみたらやっぱり違う。
クオリティが全然違うのですね。
同じように見えて国産はがっしりと、
造形がとても丁寧で奇麗。
手が掛かってると感じました。
……100円なのに。

日本は「良かろう安かろう」の国。
一見とても良いことのように見えて、
それは諸刃の剣なんです。
この場合、適正価格は中国産で、
国産品は明らかに安くし過ぎ。
日本の社会構造は、
付加価値に拘るあまり適正価格を
自ら壊してしまいました。
そのしわ寄せは労働者にいくのに。

観光業でも同じことが言えます。
一定のサービスにはそれなりの価値を
支払うのが当然のはず。
某企業の「スマイル0円」は罪深い。
日本人に「無形のサービスは無料」
だと思い込ませてしまった。
ボッタくりは犯罪ですが、
適正価格を支払うのが「悪」になって
しまったのは本当に失敗でしたね。

「おもてなし」って「無料でサービスする」
意味じゃないんだけどな。
「心意気を贈る」ことだと思う。
これって無形文化財みたいなもので、
意識して守らないと消えていく。
今の日本の「おもてなし」は、
まさに「良かろう安かろう」の典型です。

「適正に見合う料金を支払う」のは、
無理して価格を下げることではないし、
家電に過剰な機能をつけることでも
ないし、ましてや消費者側が天狗に
なることでもないですよね。
最低賃金だけ上げても駄目なんです。
国の根本的な在り方が変わらないと。



posted by にょん at 06:07| Comment(0) | 日本の問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする