2019年11月04日

日本人は並ぶ、整然と。

夕方のスーパーに買い物に行った。
タイムサービスの特売品に列が出来ていたのだけど、
客達は真っ直ぐ一列に並んでいた。
私はいつも不思議に思うのである。
確かに係員が「列になってお待ち下さい」とアナウンスしたが
別に誰か立っていて強制的に並ばせているわけでもないのに、
何故私達は普通に、真っ直ぐ一列に並ぶのであろうか?

日本人は並ぶ、整然と。
駅のホームでも、飲食店の順番待ちでも。
強制されてなくても自主的に並んでしまう。
そして「待つ」事に対する忍耐強さには定評がある。
(中国人にすら驚かれるほどに)
ライブに行く為に並ぶ時は、通行人の邪魔にならないよう
道路脇に避けて並び、災害時には給水車に長蛇の列が出来るが
角をいくつ曲がろうが混乱する事なく列を作る。
圧巻なのはコミケの入場だろうか。
先導されているとは言え、軍隊並の統率力で群衆が動くのだ。
動画で見ると整然と塊り動くその様に感動すら覚える。
これは海外の人間から見るとかなり異様な光景らしい。

以前「国民性の違い」という面白い動画があった。
ボードの出身地のところに●をつけるのだが、取り合えず日本人と
ドイツ人以外はてんでバラバラなのが面白い。
左上を起点に真っ直ぐ等間隔に●をつけていく日本人。
誰かが引いた線の上にきっちり並べていくドイツ人。
アメリカ人はバラバラに、中国人は団子状に、
スペイン人は突拍子もない場所に、フランス人は他国のスペースに
はみ出してまでもつける、というお国柄の出る結果となっていた。

これはやはり幼稚園、小学校から始まる軍隊式集団教育の賜物か?
確かに子供がまず学ぶのは「列に規律正しく並ぶ」という事だ。
「前へ習い」とか、等間隔に並ぶとか。
しかしそれはどこの国でもやっているのでは?と思ったが
どうもその認識は違っていたらしい。
海外で働く保育士さんのブログによると、海外の幼稚園では
子供達に「整然と並ぶ」事は教えないのだそうだ。
他人にぶつからないように並べばいい話では?と言われたそう。
まー確かにそうなんですけどね……(^▽^;)

考えてみれば海外ドラマの学園シーンで整然と並んでいるシーンを
見た事がない気がする(軍隊シーン除く)
全体集会とかでも適当に集まっている感じだし。
日本の全体朝礼とかは、きっちり等間隔で並ばされるからなぁ。
これを社会人になってからもやらされてるし。
幼少時からの教育が、日本人は身に沁みついちゃってるわけだ。

同時に私は日本人が無意識に一列に並ぶのは、やはり合理性を
重要視する民族だからだとも考える。
商品を買うのに一斉に蠅のようにたかっても、買うのが遅くなるし
買い逃す可能性だってある。
並んで順番に買う方が平等だし合理的というものだ。
実際、大災害の時の記事ではそういう意見が大多数だった。
災害すら日本人は理詰めで考えるのだ。
駅のホームで並ぶのは安全面の上でも当然重要だし。
ただそれにしてはマスゲームが日本でさっぱり日の目を見ないのは
余りにも軍国主義的競技だからだろうか?

posted by にょん at 09:10| Comment(0) | 日本文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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