2021年04月13日

日本がミャンマー有事に口を噤むワケ

■息を潜め外をうかがう人々、ミャンマーで治安部隊が
      市民80人超を殺害

     (ロイター)

ミャンマー・ナウは「治安部隊はあらゆる人影の向かって
撃っている。これは大量虐殺のようなものだ」というデモ
主催者のコメントを伝えた。


     ――————————

国政に国民は何を求めるのか。
私はまず「安全と平和」を求めたい。
銃撃戦や犯罪行為やテロに怯えない日常だ。
今の日本はその面では実に及第点だと言えよう。

収入が増えても、街に犯罪者が横行しては意味がない。
何やかんやと文句を言いつつも、
まだ警察に対する信頼感がこの国にはある。
自衛隊に対する感謝の念もちゃんとある。
これは決して失ってはいけない国家的美点である。

なぜなら世の中には国軍が守るべき国民に向かって
躊躇せず銃を撃ち放す国もあるからだ。
ロイターは国軍を「治安部隊」と言ってるが、
唯の反乱軍だよね、これ。

ミャンマー国軍の一方的な攻撃は、
とうとう抗議デモ参加者をバリケードごと吹き飛ばし、
重火器で惨殺するまでになってしまった。
しかも国境近くの少数民族武装勢力が、不利な市民側に
武力支援をするという非常にまずい展開になっている。

万が一、少数民族勢力が権力の座につけば、
今度はまた別の内戦が勃発することになるだろうね。
まさしく絵に描いたような泥縄状態……
日本はかなりの経済援助をしてきた国だそうだ。
それなのに何故見て見ぬ振りをするのか?

中国への忖度かと思いきや、
どうやら日本政府はODAビジネスによって、
ミャンマー国軍と経済的にズブズブなのだという。
なるほど……官僚共が保身に走っているわけか。
それが口を噤む理由ならば、情けないことこの上ない。

国連が介入するのも無理だろう。
結局、どちらの背後にも中露が見え隠れするから。
この二国が常任理事国の国連にはほとんど意味がない。
今の世界の構図は狂ってるよね。

そういえばミャンマーの軍事法廷は、国軍関係者2名を
死傷させたとして、民間人19人の死刑判決を言い渡した。
……軍は民間人を700人以上無差別に殺しているのに。
ついでにこの虐殺の続報では↓

犠牲になった家族の遺体を引き取って埋葬を希望する市民
に対して、国軍が「現金を支払えば(遺体を)返還する」
として金銭を要求しているとの情報(Newsweek)

なんという非人間的な仕打ちだろう!
日本に出来ることは今すぐ国軍への経済援助を絶つこと。
それすら出来ないなら、中国と相対することなど無理な
ことだと世界中に思われるだろうね。

ほとんどの家族が郊外に避難してしまった為、
犠牲者の遺体は置き去りになったままだという―—――
posted by にょん at 01:00| Comment(0) | 日本の問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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