2021年06月28日

夏のそうめん流し

「流しそうめん」と「そうめん流し」の違いをご存じ?
竹筒を使って直線的に麺を流すのが「流しそうめん」で、
機械で麺をグルグル回転させるのが「そうめん流し」です。
ちょうど日本を真ん中で二分にして、
東西で呼び方が分かれるのが面白いですね。

竹で流すのが一般的なイメージかな。
しかし、ここ鹿児島では、夏の風物といえば素麺。
そしてテーブルの上で回転してこそ「そうめん流し」。
それが子供の頃からの普通なので、
「流しそうめん」の存在を知った時には驚きました。
だってどう考えても、竹筒の最後辺りの人は
食べられないじゃないですか!

「そうめん流し」の発祥地は指宿市唐船挟です。
町長さんが回転式そうめん流し器を発明したとか。
素麺のイメージを塗り替えたのですから、凄いですよね!
今は電動回転そうめん流し機が売ってますけど、
あれ、すぐに氷水が生ぬるくなるのが困り処。
まあ基本、水が回ってるだけですからねww

唐船挟つゆ、鹿児島の夏はこれなしでは始まりません。
初夏になるとスーパーには大量に積み上げられ、
ああ、また暑い季節が始まる……と思うのです。
麵となれば、これはもう「揖保乃糸」で決まりですね。
コシの強さと後味の良い触感は他の追従を許しません。

当然の如く、素麺消費量日本一は「鹿児島県」です。
香川県民がうどんを心から愛するように、
鹿児島県民は素麺を心より愛しているのです。
というか、何でこんなに食べるようになったんだろ??
県民にもわかりません。

お中元には「素麺」を贈って「素麺」を貰います。
いえ、冗談抜きに。
他県民にはちょっと意味不明かもww
でもこちらでは、ごくごく普通なんですよ(;^ω^)

今は流石に素麺ばかりでは無いですが、
昔はどこの家庭でも、お盆の頃になると仏壇の前に
素麺の木箱が山にように積まれていたものです。
(そして誰もそれを疑問に思わない)

勿論、素麺は夏だけのものではありません!
冬には温かい素麺(にゅうめん)で頂きます。
一味をちょっと加えると、もっと美味しい💛
最近はコンビニでも売ってるので有難いですね。

個人的は素麺の味噌汁が大好きです。
我が家では茄子(黒くならないように皮を剥いだもの)、
薄揚げの千切り、南瓜などの味噌汁に、前の晩残った
素麺を入れ、さっと火を通して頂きます。
これが美味しいのですよ(´艸`*)

早く食べないと素麺が味噌汁を吸ってドブドブになるので、
食べるタイミングが大事。
まあ、その食感が好きって人もいますけどね。
見目が気持ち悪くて、なんか嫌。

そうそう、冷そうめんに果物が入ってたりするでしょう?
あれ、彩りを良くする為に入れるのですけど、
普通はみかんとかサクランボを入れる所が多いとか。
鹿児島ではそれに加えてスイカを入れたりします。
考えてみたら、なぜわざわざスイカを?
…………白くまのイメージからかしら??
posted by にょん at 01:16| Comment(0) | 薩摩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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