2022年02月20日

先生

思い出深い先生がいいます。
いや、恩師とかそういうのではなく。

その女性は中学校の国語の先生で、
「おばあちゃん先生」と呼ばれていました。
今にしてみれば、
確かに孫がいてもおかしくないお年でしたけど、
おばあちゃんという程の年でもなかった。
子供って本当、残酷ですよね。

何が思い出深いのかというと、
その授業態度にありまして。
日教組の権力が強かった時代です。
自分の記憶では社会主義的な風潮がとても強く、
学校行事なんか軍隊みたいでしたな。
朝の朝礼から始まって、礼はまだ分かるのですが
北朝鮮並みに一糸乱れなく行進するとか。
あの頃はまだ、
国全体が戦前の風習を引きずっていましたね。

その先生には中一で出会いました。
小学校から上がってすぐ。
だから「これが中学校の授業方法というものか」
と思ってしまったわけですよ。
まあ、すぐ誤解だと気づきましたけどね。
兎に角、生徒の方をまったく見ない。
ずっと黒板に向かって、書きながら何か話してる
のだけど、黒板のせいで聞こえない。

その黒板に書いてあるのも、全部教科書の丸写し。

問)教科書の一部を書き写し。
「主人公はなぜそう思ったのか、該当部分を抜粋
して答えなさい。」
答)――以下、数行に渡る該当部分の書き写し――

これを延々やるわけですよ。
最初は生徒も真面目に書き写してるわけですが、
そのうち「これ、書く意味ないじゃん」と気づく。
流石に学級崩壊は無い時代(先生がまだ怖かった
時代です)ですから、一応大人しく座っては
いましたけど、ほぼレム睡眠状態でww
いやーあれほど眠かった授業は今でも無いです。

女子は当時、文通が流行っていたので
手紙を書いてる子が多かったですね。
私はイラストを描いてました。
男子は何をしてたのかな~記憶にないや。
ただ隣の席の子は消しゴム煉って?いたみたい。
机に穴ぼこがありましたからね。
そこのパテ埋め工事的な何かww

私はこの先生と年が近くなって、
なぜか彼女を思い出すようになりました。
おかしな話ですね。
一体、あの先生は何を想いながら、
誰も聞いていない授業をやっていたのだろうって。
子供が嫌いだったのか。
精神的に無気力になっていたのか。
勿論、本人にしか知りえないことですけども。
posted by にょん at 06:11| Comment(0) | 日々雑文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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