日本列島人の地域的多様性の起源を探る
(東京大学)
引用元
https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/2023/8252/
日本人のゲノムの中には、この縄文人由来
変異の集積した「縄文人に由来するゲノム
領域」と、縄文人由来変異の見られない
「渡来人に由来するゲノム領域」があります。
(同)
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この二つの領域が、現代日本ではどういう
分布になったいるかという研究内容が
2月に発表されておりまして。
列島の南と北では縄文人度合が高く、
近畿・四国では渡米人度合が高い、という
結果になったようです。
縄文人の人口規模は地域によって異なり、
東北や九州では比較的多く近畿や四国
では比較的少なかったと考えられます(同)
なるほど!
上陸した北九州ではなく、比較的少なめな
人口地帯に渡米人達は入植しにいって、
縄文人達と混ざり合ってっていったわけですね。
分かりやすいなあ。
そういえばデータ比較によって、
「縄文度が高い→肥満になりやすい」
「縄文度が低い→喘息が重症化しやすい」
という結果も出た模様。
これは縄文人が「血糖値や中性脂肪を増大
させることで狩猟採集に遺伝的に適応した」
からなんだそうです。
狩猟だと次にいつ食料にありつけるのか、
不定期ですものね。
あと獲物を追って移動しなきゃならないから、
常に体に栄養を蓄えておく必要があった。
実に理に適った体の構造を、
人間とはしているものなんですね。
そういえば最近のDNA研究では、
日本人のルーツは「縄文・弥生」の二重構造
から「縄文・弥生・古墳」(古墳時代にまた
別のグループが渡ってきた)の三重構造に
変わりつつあるとか。
混血度がまた進みますね。
古代史研究は本当に面白い。
ルーツ探しは古代のロマン!!
今後もっと研究が進めば、
もっとわくわくするような事実がわかるかも。
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