漫画とウェブトーンの違いについて、
「漫画はセリフ等情報量が多く、スピード感がない」
「現代の読者に求められているのはスピードだ」
故にいずれ漫画はウェブトーンに駆逐されるだろう……
この手の論調は何度も目にしているので、
あちら界隈では一般的な認識なのだと思います。
しかしそもそも、スマホとプラットフォームの違う漫画に
彼らのいう「スピード感」が必要なのか??
本当に今の読者は「それ」だけを求めているのか?
この場合の「スピード感」とは「ストーリィがダレてない」
では無く「読み飛ばせる」という意味あいが大きい。
ザックリ・サクサク読める、視覚的に流れが阻害されない
(思考が流れる)のが縦読みの強みですから。
逆にいうと「思考が流れる」と余韻が残りにくく、
素早く読める分、キャラに感情移入しにくいのが難点。
ウェブトーンの記事に「どれ位の売り上げがあったか」は
あっても「〇〇のここが好き・こんなところが共感出来る」
がほとんど無いのはそのせいだと思われます。
確かに面白いのはあるんですよ。
展開が早い分、喜怒哀楽が分かりやすいですし。
でも読んだ後に「続きがあったら読みたい」とは思っても、
再度繰り返し読みたいとは思わない。
深掘り(考察)出来る余白がまったくないですからね。
一度読んで面白かったらそれで十分。
なぜ人はコミックスを買っていても愛蔵版を欲しがるのか。
なぜ考察を楽しみ、キャラを愛でることが喜びなのか。
多分、そこに漫画という媒体の強みがある。
例えば「蟲師」をザックリ読み飛ばしたいと思いますか?
あの世界観は漫画でなければ多分表現出来ないでしょう。
好きな世界に浸るのに、スピードは重要ではない。
セリフ・背景・コマの流れ・キャラクター・ストーリィ。
このすべてが絡み合っての「漫画」です。
展開がダレないだけのスピード感は勿論必要ですが、
現代人がスピード感しか求めないのなら、
無駄な時間を食う漫画文化なんてとうの昔に廃れてますよ。
でもそうはなってはいないでしょう?
ざっくり読みたい時にはスマホ、
じっくり世界観に浸りたい時には漫画。
つまり読者はすでに住み分けてしてるといっていい。
駆逐だの、覇者になるなど実にナンセンス。
まぁ、ウェブトーンが漫画を駆逐したいのなら、
人間そのものを無機質化するしかないのでは?
ちなみに書き込み大魔王ナガノの「F.S.S」を縦読み……
想像したら頭パーーンてなりましたわ( ̄д ̄)
※角刈り様へ、<続きより返信ありです(*´ω`*)
<角刈り様
コメントありがとうございます。
コナミは……考えたらゴエモンくらいしか知らないなぁ。
メタルギアとか桃電とか、ときメモとかの会社ですよね。
ああ、サイレントヒルもそうか。
あれは怖かったので実況も見ていませんww
和製ホラーはねっとりしてて、
唯のゾンビ物より心臓に悪いと思います。
昔、コナミといえば本当に老舗の有名ゲーム会社という
イメージだったのですが……時代の流れでしょうかね。
技術者の流出とかもあるのかも。
あの界隈、待遇も随分過酷らしいですから。
2024年03月02日
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