先日、パンドラの憂鬱の憂鬱様の翻訳コメで、
「何でも自由に描く」という日本の漫画の価値観
というのを見かけて考えたこと。
日本の漫画が「何でも自由に描」けるのは、
それは「一人の作者の脳内から、画もストーリィも生まれ出ている」からだ。
脳内だから、設定・モラル・無限大に何でも出来る。
他人が脳味噌ほじくりだしても同じものは絶対に描けない・作れない。
作者が亡くなったらどんな人気作品であろうとそこで途絶える。
まさしく作品は唯一無二、だからこそ価値がある。
分業や所有権にガチガチに固められたアメコミやウェブトーンと違うところやね。
どこにも「代わり」がいないんだよ。
生み出した脳味噌は一つしかないんだから。
そして一番忘れてはならないのは「創造する自由」と「消し去る自由」、
それを「許容する価値観」が文化の土台にあるということ。
この価値観が大衆に浸透していなければ、漫画と言う文化は残らなかった。
考えたら実に面白い文化だよね。
たった一人であの膨大な画を描き続ける熱量といったら!
人生の等価値が金銭だけなら絶対に起こらない文化だろう。
だって「アナログ」で「非効率」で「無駄」な作業には違いありませんから。
しかし私達はなぜ血反吐を吐いてまで、そんな漫画を描こうとするのだろう?
プロから同人まで、多分答えはひとつしかない。
「描きたいから描く」、これだけ。
最終的に他人に読まれまいが酷評されようがどうでも良くってさ。
「とにかく脳内のものを描いて残したい」ってことに尽きるんじゃないかな。
こういう大衆の熱量が文化の源になるーーーー
自由と文化って、その国の名もなき民が選びとるものなんだ。
※みどりこ様へ<続きより返信ありです ヾ(・◇・)ノ ピヨピヨ
<みどりこ様
「一番いい人生は、沢山借金し贅沢し、一銭も返さず死ぬこと」
分かりやすい拝金主義だし、そういう価値観なんでしょうねーー。
日本人と合わないのは実にこういうところなんだよなぁ……
祖霊に対する考え方や倫理観の根っこというか。
私も現生が大事、お金はあの世に持っていけないからという考えですが、
「借金し贅沢し一銭も返さず死ぬ」なんて思いつきもしませんわ。
墓石を階段にしている話は有名ですね。
墓石を踏みつけるなんてホント罰当たりにも程がありますよヽ(`Д´)ノプンプン
2024年11月29日
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