2021年08月18日

本音?建前?タリバンの「女性を尊重」

■タリバン、全国民に恩赦「女性も政府に」融和狙う
  (共同)

タリバンは首都カブールを制圧した15日、女性の権利を
尊重する方針を表明。2001年に崩壊した旧タリバン政権
時代の圧政逆戻りへの懸念を払拭するアピールを始めた。


    ――———————

カプール空港での惨事に絶句しました。
まさか離陸する飛行機にしがみ付くなんて。
果たしてタリバン再支配でアフガンに平和はくるのか?

こうした懐柔姿勢がタリバンの原理主義的な思想の変化を
意味するのか、懐疑的な人は多い。すでに婚姻の強制や
女性職員に対する差別が報告されている。
男性にはひげをそることが禁止されたという。

   (Bloomberg)

必死で逃げ出そうとする市民の恐怖がすべてを語る。
表向きは国際社会からの支持を得るため、
あれこれ策を打ち出す振りはするでしょうがね。
末端にどこまで浸透するのやら。

要は上層部がどれだけ組織を制御出来るかって話。
勝利の余韻が切れて経済という現実問題にぶつかった時、
怒りの矛先は一体どこへ向かうのか。
恐らく一般国民と外国人でしょうよ。

DNAまで浸み込んだ宗教観が、
20年やそこらでそう簡単に変わるわけが無い。
いずれ穏健派と強固派で内紛になるんじゃないかな。

周りを見渡せば女性たちの恐怖に怯えた顔と、女性を憎み、
そして女性が教育を受け、働き、自由を得ることを否定
する男たちの醜い顔ばかりが目に入る。(略)
彼らは私たちの側ではなくタリバンの側に立ち、その力を
さらに強大化させている。
(クーリエジャパン)

カブールで住民が所有する武器の回収を始めるなど、
治安維持と同時に反抗の動きを封じる動きを進めている。
(略)住民の間では、タリバンはガニ政権に協力した人物を
個別に訪問しているとの噂が流れており、恐怖政治再来への
不安が広がっている。
(産経)

……嵐の前の静けさだね。
タリバンとて前回の轍をむざむざ踏んだりはしないだろう。


posted by にょん at 06:30| Comment(0) | わたしはこう考える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月13日

自虐史観とアイデンティティ

昔、とある外国人がこう言った。
「日本人は”日本は終わった国、価値の無い小国”
という自虐思考を止めるべきだ。
客観的に見ればそれは謙虚さでは無く、
自分達より小さな国を無意識に馬鹿にしている」と。

韓国政府が「日本は衰退国」とHPに載せた件。
その反応で特に興味深かったのが
「日本が衰退国というのは確か」という枕言葉が
多くの日本人コメントについていたことだ。
「日本は確かに衰退してるし、終わった国だが」
という風に。

ちょっと考えてみよう。
何を国家衰退の基準とするか。

経済規模だとすれば、GDPが2位から3位へ落ちたことが
「絶望的な衰退」「価値が無くなった」
ことになるのだろうか?
だとすれば、他の国々は一体どういう位置づけに
なるというのか。
中世、世界の覇者だったイギリスやスペインは?
この世界には200もの国があるというのに。

「成長していない」ことは「衰退」だろうか。
ちなみにGDPはこの30年ほぼ横ばいだが、
超微妙に上がっていて、数字的には「停滞」している。
他国と比較するなら「衰退」になり、
自国だけに目を向けるなら「停滞」である。
もとより狂気のバブル期と比べるのが変だと思う。

日本という国は実に古い国だ。
世界歴史年表というのがある。
国が興り滅亡し、また新たな国が生まれる栄華衰退の中、
一番下にあって同じ民族が有史以来変わらずひとつの
王朝を維持しているのは日本国だけである。
他国と比較しようにも、
他に同じような国家が無いので比べようがない。

国としては最長老にあたる。
言うならば国家としてはすでに成熟しきっているため、
新興国のような成長を望むすべはない。
それでも飛躍的な高度成長を再び望むなら、
全てをご破算とし、一から始めるしかないわけだ。
もしくは宇宙にでも進出するか。
日本人の自虐史観を払拭するには、
何かガツンとした出来事でも起こらないと無理だろう。

私は思う。
戦後、GHQと左翼が蔓延させた自虐史観の根は深い。
教師が国旗掲揚を拒否していた時代もある。
今の中高年層は、エコノミックアニマルと呼ばれ、
欧米で日本人が侮辱されていた時代を覚えている筈だ。
私達は自国を「好き」という概念すら習わなかった。

あの頃は「日本凄い」などいう言葉は聞かれなかった。
マスコミは如何に外国が優れているか、日本が如何に
欧米文化から遅れているかを盛んに煽っていた。
マスコミというのは、いつの時代も反体制であり、
人民を煽るのが仕事だと思っているらしい。

今はだいぶマシになったが、ひと昔、
自衛隊へのバッシングは酷いものだった。
自国を守る軍隊をこれほど忌避する国民はいない。
災害支援など、有り余る恩恵を受けながらだ。
こんな変わった偏向を持つ民主国家は無いだろう。

五輪が終わり、次の大イベントは総選挙になる。
国民は投票に行く前に考えなければならない。
特に次の世代の有権者達がが選ばなくてはならない。
自分達はこの国をどんな国にしたいのか?
自由主義?共産主義?

もし移民政策がもっと大規模になれば、
人口は増え、外国人参政権も認められて、
クローバル化した「ありふれた」国になるだろう。
それは同時に「日本」という国の個性が失われ、
日本人のアイデンティティが歪む時だ。

無論、成長し続けられれば一番いい。
しかしそれが無理だとしても、自虐に走る必要は無い。
覇権国になるのが最大目標だった時代は過ぎた。
私はどんなに国が小さくなってもいい。
先人達から脈々と受け継がれてきた、
日本文化を継承していける国であって欲しいと思う。



posted by にょん at 00:06| Comment(0) | わたしはこう考える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年07月07日

紙文化を愛する日本人

マンファが日本の漫画を駆逐した!とか、
日本の書籍文化は廃れ、ウェブトーンが世界の
スタンダードのなるという記事をよく見かけます。

一時期、韓国では漫画の起源はマンファだという説で
盛り上がっていたようですが、最近はあんまり見かけ
ませんね……代わりに↑の主張が多いようです。

デジタルコミックが世界基準になる可能性は、
大いにありでしょう。
それでも日本の漫画を駆逐するのは、
日本人を根絶やしにでもしない限り絶対無理。

「マンファは漫画より優れているのに、なぜ日本人は
受け付けないのか?」「漫画はアナログ、時代遅れ」
という書き込みを見る度、
ああ、彼らはわかってないなぁ…と思うのです。

そもそも鳥獣戯画から始まって、浮世絵、漫画へと
続く画の系譜は日本の「紙文化」にあります
韓国人が後進国だと馬鹿にするファックス・判子も
その延長線上にあるといっていい。

折り紙・障子・襖などもそうですね。
1300年以上も続く倭国文化の一端です。
日本人はこの文化に、とても深い愛着を持っている。
それは世界の常識がどうだとか、
非効率的とかいう次元の話ではありません。

「雪見障子」ってご存じですか?
座ったままでも外の雪景色が見られるよう、
下半分をガラスにした障子で、日本独特の建具です。
これを風流と捉えるか、無駄な事と捉えるか―――
私は無駄と考える人には近寄りたくないですね。

人間が効率だけを追い求める生物なら、
この世界に「文化」なんて必要ないはずです。
食べて、寝て、つまり生きるだけでいい。
しかし現実社会はそうではない。
無駄で非効率なものが潤滑剤として必要なのです。

文化というものは「無駄の集大成」です。
デジタルとアナログ、利点と欠点。
どちらも楽しむという選択肢があっていい。
歴史的に培かってきた文化を壊してまで、
どちらか一方に執着するのはおかしいでしょう。

漫画の単行本というのは、内容・その表紙・裏表紙・
背表紙から後書きに至るまで、全てひっくるめて
一つの作品だと思っています。
好きな作家の画集を手に取り、目から直接楽しむ。
これはアナログにしか出来ないことです。

個人的にはデジタル化が進めば進むだけ、
懐古趣味的な欲求が増えるのではないかと予想します。
日本の漫画文化が廃れないと考える理由です。
posted by にょん at 00:00| Comment(0) | わたしはこう考える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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