2020年01月14日

縄文時代は一万年

麻生副総理がまた不適切発言 「日本は一つの民族」
    (西日本新聞)

「2千年にわたって同じ民族が、同じ言語で、同じ一つの
王朝を保ち続けている国など世界中に日本しかない」と
発言した。



アイヌを「先住民族」と明記したアイヌ民族支援法が
成立したから、この発言が不適切とはこれ如何に??
列島には他にも縄文人とか琉球人ともかいたわけで、
それが混ざって大和民族になったのだったのだから
全然間違った話ではない。
日本人は大抵、単一民族だと思われてるし。
DNA的にも旧モンゴロイドに、四方から入ってきた
人間が混ざって出来たのが縄文人。
それにアイヌや琉球が同化して出来た国が倭国。
何でこんな阿保な記事をいちいちあげるかねェ、
この糞新聞は。

それにしても驚くべき事は、縄文時代が一万年も
あったという事なのだ(正確には一万二千年)
一万年ですよ、一万年。
ちなみに弥生時代から現代まで二千五百年だ。
我が祖先達は一万年もの間、何をやってたんだ??
どうも豊富な食糧事情のために、農耕をする必要も無く
海と山の恵みを満喫しているうちに一万年たっていた
という事らしい……呑気だな。

農耕をせずにこれほどの長期間、人口を維持し続けた
民族は定住民族には稀な例だそうだ。
勿論、絶滅の危機は何度だって訪れたに違いないが、
この時の御先祖さまの頑張りにより、我々は今の生活を
手に入れているわけで、誠に感謝の至りである。

日本列島がどれだけ豊かな土地だったか分かる話だ。
その為に他の地では駆逐された旧モンゴロイドが、
この列島では生き残る事となった。
(中国や韓国は新モンゴロイド)
西郷隆盛=旧、坂本龍馬=新、らしい。
世界中でも旧モンゴロイドは実に少数で、
その大部分が日本列島に住んでいる。
日本人は古き種族と新しい種族が衝突することなく
混ざりあった結果生まれたのだ。
昔は征服説もあったが、現在は自然に混ざったという
説が一般的になっている。

一万年もの間、大自然と共存していたお陰で、日本人は
虫の音を好ましい音として捉えるが、外国人には
煩わしい雑音に聞こえるという話がある。
例えば鈴虫の音を日本人は秋の風物として楽しみ、
古くにはそれを行商して歩く者もいたという。
風流な話である。
そういえば縄文人は犬をペットにしていて、死ぬと花と
一緒に埋葬していたそうだ。
丁寧に埋められた犬の遺骨と大量の花が発掘されている。
最愛の友だったのだろうなぁ……
posted by にょん at 06:06| Comment(0) | 日本の歴史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月10日

日本と易姓革命

ある朝、家の外に出た。
私は超ド田舎に住んでいるので、四方すべて山である。
空は青く高く澄んでいた。
青々とした山並みは何処までもなだらか。
濃紺から薄緑まで、木々のグラデーションがとても綺麗だ。
自然は本当に美しい。
その時、私の頭に浮かんだのは
「何て平和で綺麗な国なのだろう!」という思いだった。
爆撃の音も銃声もしない。
これから出掛ける先で銃撃戦に巻き込まれる心配は皆無。
どんなド田舎でも蛇口を捻れば、普通に飲める水とお湯が出る。
どんなド田舎でも道はたいてい舗装されている。
昨日山奥を走ったが、こんな山奥でも舗装してある事に驚いた。
銃社会ではない事。
社会の隅までインフラが(程度の差はあれ)行き届いている事。
この二つはもっと誇っていい事だと思う。
多分万葉の時代の人々も、これと同じ風景を見ただろう。
この山並みのどこかに、人知れず墳墓が眠っていると思うと
心がちょっと熱くなる。

遥か古代と同じ民族が、同じ国民として存在し続けている事。
たった一つの皇室を国の象徴として存続させ続けてきた事。
これは地道に凄い事なのではないだろうか?
欧州や大陸では国どころか民族そのものが入れ替わっている。
政権が代わる度に国名が何度も変わる国も多い。
そんな世界の中で、不変で在り続ける事は難しかっただろう。
そういえば何故この国は国名を変えずにきたのだろう?
考えてきればちょっと不思議な話ではある。
倭国から日本に変わっただけで、時の権力者達は誰も自分の名を
冠した国名を付けなかった。
例えば徳川家康は統一の際「徳川国」に変えたりしなかった。

それは日本に「易姓革命」という思想が無かったからだと思う。
日本は古代中国の影響をかなり受け入れた国だが、
何故かこの易姓革命という思想だけは受け入れていない。
現政権が倒れても、最高権力者たる天帝はいるので
次の政権は頭を入れ替えるだけで事足りる。
根本的な体制は変わらないわけだ。
ある意味、実に合理的である。
単一民族である事、隔離された島国であった事、
ゆえに前の文化を壊す必要性がまったく無かったからだろう。
中国史は易姓革命という名の抗争と粛清、異民族による
大量虐殺の歴史である。
日本が影響を受けた古代中国という国家はすでに歴史の彼方だ。
易姓革命ではないが、宗教という名の元に侵略戦争を繰り返した
欧州も同じような歴史を辿っている。
大陸国家の歴史は異民族との血を血で争う攻防の歴史だ。
どこかで読んだが、海洋という鉄壁の防衛ラインを持つ日本は、
その長い歴史において異民族との戦いに明け暮れずにすんだ
実に稀有な例らしい。
弱肉強食の外国人勢に比べると、日本人が無防備で危機感が
薄く、呑気な民族性なのは必然と言えるのかも知れない。



posted by にょん at 11:29| Comment(0) | 日本の歴史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする